2023年10月

2023年10月23日

プレコックス感

発達障害者として生きてきて、ずっと付きまとっている感覚があります。

それが「プレコックス感」です。

元々の意味は統合失調症患者と関わったときに相手が受ける言いようのない独特の違和感。
統合失調症患者特有の、自然な会話の流れの無さ、気持ちの通じ合いにくさ、奇妙な印象からくる居心地の悪さを言います。

一言で言うなら、知的障害者を見て、(何か嫌だから)近寄りたくないな、
と避ける感覚に似ているでしょうか。

私も統合失調症患者と同じく、人に違和感を与えることが多いのです。
ずっと付きまとってきた陰口で「ガイジ(障碍児の略)」があるのも
このプレコックス感に由来していると感じています。
多くの人にとって発達障害も知的障害も同じようなものなのでしょう。

何とかこのレッテルから逃れようと子供のころから足掻き続けてきました。
そして自己分析していく中で解ったのが、ASD独特の特徴の数々でした。

それらを詳しく並べると、
ASD特有の仕草
独特な表情
動作の違和感やぎこちなさ
異質な存在感
目線の動きのおかしさ
姿勢の悪さ


となります。

私は普通にしているつもりですが、どうにも動きや表情がおかしいらしいのです。
人に指摘されたことのある動作や表情に関する違和感だけを抜き出すと、
のっぺりした平坦な表情と、やたらと強い目線による異質な存在感。
なよなよとした女性的な動きや歩き方。
大きな手袋でもしているようなどこかぎこちない動作。

これらの特徴のせいで多くの人はプレコックス感を感じ、
大抵は私を避けます。嫌われます。それだけならまだ良いのです。
一部の人間にとっては滑稽な存在として苛めの対象となってしまうのです。

矯正しようとしました。
体を鍛えたり、ゆっくり落ち着いた動作や話し方を心がけてもみました。
座禅や瞑想をしていたこともあります。
しかし・・・無駄でした。自然にASDの挙動が出てしまうのです。

最終的に私が至った結論は、
・服装や身だしなみを清潔に心がける。
・自分を押し殺す。主張しない。
・人とのやり取りは必要最低限にとどめる。喋らない。

それでもやらないよりは多少はマシ程度です。
しかし何もやらないよりもマシなことは確かなのです。


ponkoturobota at 16:36|PermalinkComments(0)