2023年02月
2023年02月28日
就労移行支援事業所
次の診察で障害者支援施設とのやりとりを医師に伝えました。
医師は「それは困りましたね」と言い、
「こういうものがありますが、どうですか?」と、
一冊のパンフレットを手渡してきました。
それは就労移行支援事業所のパンフレットでした。
「私は調べてみます」とパンフレットを受け取りました。
診察が終わると、私は就労移行支援事業所について調べてみました。
簡単に言うなら、障害者専用の職業訓練校のようなものです。
職業訓練や就職活動のサポート。求人紹介。就職後の定着サポートなど
様々なサービスが提供されます。
普通の職業訓練校との違いと言えば、
生活のリズムの整え方や、社会性を獲得するためのソーシャルトレーニング、
障害に対する理解を深め、対処するためのトレーニングの提供。
さらに事業所によって様々な特色があります。
例えば、水槽の管理を通じて社会性を獲得する、というところもあれば、
障害者ゲーマーを目指す、という事業所まであるようです。
発達障害専門のプログラムで就職を目指す場所、
それが就労移行支援事業所です。
(因みに費用に関してですが、低所得の場合は利用料0円
ある程度収入がある方でも月額1万円程度で利用出来ます。
期間が定められていて2年間となっています)
障害者支援施設が頼れない以上、
このパンフレットに乗ってみる他、出来ることはありませんでした。
藁にも縋る気持ちで見学を申し込んだのです。
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医師は「それは困りましたね」と言い、
「こういうものがありますが、どうですか?」と、
一冊のパンフレットを手渡してきました。
それは就労移行支援事業所のパンフレットでした。
「私は調べてみます」とパンフレットを受け取りました。
診察が終わると、私は就労移行支援事業所について調べてみました。
簡単に言うなら、障害者専用の職業訓練校のようなものです。
職業訓練や就職活動のサポート。求人紹介。就職後の定着サポートなど
様々なサービスが提供されます。
普通の職業訓練校との違いと言えば、
生活のリズムの整え方や、社会性を獲得するためのソーシャルトレーニング、
障害に対する理解を深め、対処するためのトレーニングの提供。
さらに事業所によって様々な特色があります。
例えば、水槽の管理を通じて社会性を獲得する、というところもあれば、
障害者ゲーマーを目指す、という事業所まであるようです。
発達障害専門のプログラムで就職を目指す場所、
それが就労移行支援事業所です。
(因みに費用に関してですが、低所得の場合は利用料0円
ある程度収入がある方でも月額1万円程度で利用出来ます。
期間が定められていて2年間となっています)
障害者支援施設が頼れない以上、
このパンフレットに乗ってみる他、出来ることはありませんでした。
藁にも縋る気持ちで見学を申し込んだのです。
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2023年02月27日
TOSCA
もう一つ、支援施設で大きく失望したことがあります。
TOSCAという組織があります。
正式名称は「東京都発達障害者支援センター」
HPには東京都在住の発達障害のある本人とそのご家族、関係機関・施設からの
発達障害に関る様々な相談に対応しています。
また、地域の関係機関へ繋ぐ役割を担っています。
とあります。
地域の障害者支援センターに行く前、最初はTOSCAに相談しました。
都の管轄する発達障害支援専門機関の大元だと思い、
まずはTOSCAに相談に乗って欲しいと考えたのです。
(病院で診察の予約をした後のことです)
自分が発達障害者ではないか?ということ。
発達障害であるならどうすれば良いのか?
様々な息苦しさ。
それらをメールで連絡したのです。
すぐに返事が返ってきました。
1度面談をして話を聞きたいとのことでした。
その際の資料にするため生育履歴のテンプレートが送られて来ました。
面談の日時を2週間後に決め、私はテンプレートを埋めていきました。
(大体は地元支援機関や医療機関でも聞かれたことがほとんどです)
そしてテンプレートを送り返し、2週間後を期待と不安を抱えて待っていました。
何かが動くかもしれない、と。
面談の3日前の夕方でした。
突然TOSCAより「面談を中止したい」との連絡があったのです。
理由は「混み合っているから」でした。
私は食い下がりました。突然の中止。
そしてとってつけたような理由に納得出来なかったのです。
しかし相手は取り合ってくれませんでした。
「仮に面談を希望するなら6ヶ月以上先になります」と
にべもない返事が返ってきたのです。
そして地元の障害者施設の名前と住所、電話番号をメールしてきた後、
今後はそちらで相談に乗ってもらって欲しいと言われたのです。
結局私は、TOSCAから障害者施設へと、障害者施設から病院へと。
体よくたらい回しされてきたのです。
私の支援施設に対する失望はこのような経緯があったのです。
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TOSCAという組織があります。
正式名称は「東京都発達障害者支援センター」
HPには東京都在住の発達障害のある本人とそのご家族、関係機関・施設からの
発達障害に関る様々な相談に対応しています。
また、地域の関係機関へ繋ぐ役割を担っています。
とあります。
地域の障害者支援センターに行く前、最初はTOSCAに相談しました。
都の管轄する発達障害支援専門機関の大元だと思い、
まずはTOSCAに相談に乗って欲しいと考えたのです。
(病院で診察の予約をした後のことです)
自分が発達障害者ではないか?ということ。
発達障害であるならどうすれば良いのか?
様々な息苦しさ。
それらをメールで連絡したのです。
すぐに返事が返ってきました。
1度面談をして話を聞きたいとのことでした。
その際の資料にするため生育履歴のテンプレートが送られて来ました。
面談の日時を2週間後に決め、私はテンプレートを埋めていきました。
(大体は地元支援機関や医療機関でも聞かれたことがほとんどです)
そしてテンプレートを送り返し、2週間後を期待と不安を抱えて待っていました。
何かが動くかもしれない、と。
面談の3日前の夕方でした。
突然TOSCAより「面談を中止したい」との連絡があったのです。
理由は「混み合っているから」でした。
私は食い下がりました。突然の中止。
そしてとってつけたような理由に納得出来なかったのです。
しかし相手は取り合ってくれませんでした。
「仮に面談を希望するなら6ヶ月以上先になります」と
にべもない返事が返ってきたのです。
そして地元の障害者施設の名前と住所、電話番号をメールしてきた後、
今後はそちらで相談に乗ってもらって欲しいと言われたのです。
結局私は、TOSCAから障害者施設へと、障害者施設から病院へと。
体よくたらい回しされてきたのです。
私の支援施設に対する失望はこのような経緯があったのです。
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2023年02月25日
障害者支援施設
発達障害の支援ははっきりと分業になっています。
医療機関では治療と投薬による症状の改善。
(診察と薬に関しては公的な補助があります)
またはカウンセリング(こちらは補助がなく自費です)
障害者支援施設は各種支援施設へと繫ぐ窓口。
具体的にいうなら、
就職や仕事に関しては、就労移行支援/就労継続支援。
障害者雇用枠での就職支援。
生活面では、生活補助やデイケア(集団生活を行うことで
社会性を獲得していく支援)。
一部施設では障害者雇用の訓練も行っています。
ですので、診断が降りた後は障害者支援施設に
お世話になるのが通常の道筋なのです。
私は地元の障害者支援施設に連絡しました。
正式に自閉症スペクトラムであると診断が下った。
ついては診断を元に今後のことを相談させてもらいたい、と。
電話で話すのは苦手なので、メールに事情を書いて説明したのです。
この施設に連絡するのは初めてではありません。
病院で診察を受けるまでの6ヶ月の間、何もしていない訳ではありません。
連絡した障害者支援施設にもお世話になっていたのです。
(メール連絡も許可を得てのことです)
どのように世話になっていたかというと、
担当者と面談をして診断の際、医師がやったのと同じような生育歴の聞き取りや、
どのようなことに困っているかなどの相談が主でした。
話を聞いてもらうだけで随分気持ちが楽になりました。
それに加えて医師に提出したWAIS-Ⅳ(知能指数テスト)も
障害者支援施設で受けた物でした。
私はメールを送り終えた後、
一つの区切りが終わったような気がして気持ちが楽になったことを
覚えています。
しかし…返事は来ませんでした。
一週間後、メールを送ったが届いていませんか?
と再び連絡をしてみました。しかし返答はありませんでした。
支援施設のメールアカウントは職員皆で共有されています。
見ていないはずがないのです。…つまり、無視されたのです。
今になって思います。
診察を受ける前-障害者支援施設を最後に訪れた時のことを。
数日後、診察を受けるということを話し、その日の面談は終わりました。
2人の女性職員が玄関まで見送ってくれました。
「頑張ってくださいね」
と言った2人の表情。そこには厄介払いが出来た、という
せいせいした表情が浮かんでいたのです。
悲しいことですが、これが私の経験した発達障害者を取り巻く
現実のひとつなのです。
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医療機関では治療と投薬による症状の改善。
(診察と薬に関しては公的な補助があります)
またはカウンセリング(こちらは補助がなく自費です)
障害者支援施設は各種支援施設へと繫ぐ窓口。
具体的にいうなら、
就職や仕事に関しては、就労移行支援/就労継続支援。
障害者雇用枠での就職支援。
生活面では、生活補助やデイケア(集団生活を行うことで
社会性を獲得していく支援)。
一部施設では障害者雇用の訓練も行っています。
ですので、診断が降りた後は障害者支援施設に
お世話になるのが通常の道筋なのです。
私は地元の障害者支援施設に連絡しました。
正式に自閉症スペクトラムであると診断が下った。
ついては診断を元に今後のことを相談させてもらいたい、と。
電話で話すのは苦手なので、メールに事情を書いて説明したのです。
この施設に連絡するのは初めてではありません。
病院で診察を受けるまでの6ヶ月の間、何もしていない訳ではありません。
連絡した障害者支援施設にもお世話になっていたのです。
(メール連絡も許可を得てのことです)
どのように世話になっていたかというと、
担当者と面談をして診断の際、医師がやったのと同じような生育歴の聞き取りや、
どのようなことに困っているかなどの相談が主でした。
話を聞いてもらうだけで随分気持ちが楽になりました。
それに加えて医師に提出したWAIS-Ⅳ(知能指数テスト)も
障害者支援施設で受けた物でした。
私はメールを送り終えた後、
一つの区切りが終わったような気がして気持ちが楽になったことを
覚えています。
しかし…返事は来ませんでした。
一週間後、メールを送ったが届いていませんか?
と再び連絡をしてみました。しかし返答はありませんでした。
支援施設のメールアカウントは職員皆で共有されています。
見ていないはずがないのです。…つまり、無視されたのです。
今になって思います。
診察を受ける前-障害者支援施設を最後に訪れた時のことを。
数日後、診察を受けるということを話し、その日の面談は終わりました。
2人の女性職員が玄関まで見送ってくれました。
「頑張ってくださいね」
と言った2人の表情。そこには厄介払いが出来た、という
せいせいした表情が浮かんでいたのです。
悲しいことですが、これが私の経験した発達障害者を取り巻く
現実のひとつなのです。
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2023年02月24日
診察
診察当日、起きた時から憂鬱でした。
初めての精神科の受診です。
誰しもがそうでしょうが、精神科のイメージは決して良くはありません。
大声で喚き散らす患者や、暴れる患者、奇行を繰り返す患者達の中に
自分が入っていかなければならない。そんな不安と憂鬱さに苛まれていたのです。
当日の朝まで何度もキャンセルしようと思いました。
携帯で病院の電話番号を押しかけたことすらありました。
そんな迷いの中、後ろ向きな気持ちで病院へと向かいました。
意外なことに待合スペース-診察室前の廊下は普通でした。
老人が2人。若い女性が1人。そして私の4人が待っていましたが、
皆静かで特に騒ぐこともなく診察が始まるのを待っていたのです。
そのような中で看護師の男性にペーパーテストを渡されました。
DSM-5(米国精神医学会発行、精神障害の診断と統計マニュアル)に準拠した、
注意欠陥多動性障害(ADHD)のスクリーニング検査でした。
簡単な例を出すと、
「人前で言葉が出なくなることがある」
大いにある。1○2○3○4○5○。ほとんどない。
と5段階で○をつけるというものです。
30問ほどあったでしょうか。
不注意やそれによるトラブルに関する質問が主でした。
私はほとんどの結果で-が大きい方に印がつきました。
この結果だけを見ても、自分のダメさが突きつけられたようでした。
その後30分ほど経ったでしょうか。
診察室から私の名前が呼ばれたのです。
専門医は中年の男性でした。
手塚治虫のキャラクター、鉄腕アトムの生みの親である
天馬博士にそっくりな髭を生やした方でした。
奥の方にはアシスタントの医師の男性が腰掛け、
メモをとっています。
そこから30分ほどかけて問診が行われました。
大体は私の生育歴に関する質問でした。
家族構成やどのような育ち方をしてきたのか。家族に発達障害者はいるか。
親族に自殺者はいるか。どのような自覚症状があるか。
などを細かく尋ねられたのです。
私は母方の叔父が発達障害者の疑いがあることを伝えました。
叔父もコミュニケーションが苦手で、うん、ああ、という言葉しか
聞いたことがないような男性でした。
そして、長い間抱えてきた苦しみを吐き出したのです。
まずコミュニケーションが苦手なことを話しました。
(前日までに伝えたいことを何度も反芻して練習してきたのです)
一問一答方式の面接方式の話なら出来る。
ただし自分の気持ちを尋ねられるなど、自由回答形式の質問を
されると何を言って良いか解らなくなる。
結果明後日の回答をして相手に呆れられることが多い。
長い話が把握出来ない。
せいぜい文節二つまでの話しか内容が把握出来ず、
それ以上長い話になると相手が何を言いたいのか解らなくなります。
例を挙げれば
昨日誰それと○○に出かけた。
そこで○○があった。
私に把握出来るのはそこまで。
それ以上話が長くなると、ぼやけた視界で景色を見ているような
感覚になってしまいます。
頭が真っ白になり、どう反応すれば良いか解らず、
「そうですか」や「楽しそうですね」と明後日の反応しか出来なくなるのです。
と、コミュニケーションにおける悩みを話したのです。
医師は私が話したことをPCに打ち込み、
「他にはどうですか?」と尋ねました。
私は次に”挙動不審”に見られることを話しました。
自分では普通のつもりです。しかし他人が私を見ると、
ぎこちない表情や話し方、動作など。
異質な部分が目立ち、「ガイジ(精神障害者)」と
陰口を叩かれることがあると訴えたのです。
それらのせいで人に嫌われ、孤立する。
時には虐められる。それが辛くてたまらないのだ、と。
精一杯伝えました。
医師はひと言「それは辛いですね」と言いました。
そして書類を見ながら淡々と診断結果を告げたのです。
事前に手渡していたWAIS-Ⅳ(知能指数テスト)の結果を見ると
知能的にはあくまで普通。得手不得手はあるが平均的。
自閉症スペクトラムであることは間違いない。
軽いADHD(注意力の欠如)の傾向。それに加えて重度のASD
(コミュニケーション能力や社会性の欠如)
がある、と診察結果を告げたのです。
その上で眠れないようなら睡眠導入剤を処方するということと、
しばらく様子を見て自閉症スペクトラムの薬を出すということを告げました。
そして地元の「障がい福祉センター」と協力して障害雇用の就労支援や対人訓練
などをして発達障害に対処していきましょう、と言ったのです。
…私は失望していました。
こんな簡単なテストだけで診断が下ってしまうのか。
せめて脳波を撮るなど、医学的なアプローチすらしないのか。
二次的な障害について尋ねすらしないのか。
医師は治療と薬を出すのが主な役割です。
発達障害に対するアドバイス(生きづらさや、
就労や生活に関することなど)は役割外であることは解っています。
それでも、何らかの手がかりを与えて欲しかった。
専門家としての見地、どのような特性を持っているか。
発達障害のせいでどのような”負”を抱えているのか。
(二次障害も含めて)
詳しい見立てを教えて欲しかった。
身勝手ながらもそんなことを思ってしまったのです。
初めての精神科の受診です。
誰しもがそうでしょうが、精神科のイメージは決して良くはありません。
大声で喚き散らす患者や、暴れる患者、奇行を繰り返す患者達の中に
自分が入っていかなければならない。そんな不安と憂鬱さに苛まれていたのです。
当日の朝まで何度もキャンセルしようと思いました。
携帯で病院の電話番号を押しかけたことすらありました。
そんな迷いの中、後ろ向きな気持ちで病院へと向かいました。
意外なことに待合スペース-診察室前の廊下は普通でした。
老人が2人。若い女性が1人。そして私の4人が待っていましたが、
皆静かで特に騒ぐこともなく診察が始まるのを待っていたのです。
そのような中で看護師の男性にペーパーテストを渡されました。
DSM-5(米国精神医学会発行、精神障害の診断と統計マニュアル)に準拠した、
注意欠陥多動性障害(ADHD)のスクリーニング検査でした。
簡単な例を出すと、
「人前で言葉が出なくなることがある」
大いにある。1○2○3○4○5○。ほとんどない。
と5段階で○をつけるというものです。
30問ほどあったでしょうか。
不注意やそれによるトラブルに関する質問が主でした。
私はほとんどの結果で-が大きい方に印がつきました。
この結果だけを見ても、自分のダメさが突きつけられたようでした。
その後30分ほど経ったでしょうか。
診察室から私の名前が呼ばれたのです。
専門医は中年の男性でした。
手塚治虫のキャラクター、鉄腕アトムの生みの親である
天馬博士にそっくりな髭を生やした方でした。
奥の方にはアシスタントの医師の男性が腰掛け、
メモをとっています。
そこから30分ほどかけて問診が行われました。
大体は私の生育歴に関する質問でした。
家族構成やどのような育ち方をしてきたのか。家族に発達障害者はいるか。
親族に自殺者はいるか。どのような自覚症状があるか。
などを細かく尋ねられたのです。
私は母方の叔父が発達障害者の疑いがあることを伝えました。
叔父もコミュニケーションが苦手で、うん、ああ、という言葉しか
聞いたことがないような男性でした。
そして、長い間抱えてきた苦しみを吐き出したのです。
まずコミュニケーションが苦手なことを話しました。
(前日までに伝えたいことを何度も反芻して練習してきたのです)
一問一答方式の面接方式の話なら出来る。
ただし自分の気持ちを尋ねられるなど、自由回答形式の質問を
されると何を言って良いか解らなくなる。
結果明後日の回答をして相手に呆れられることが多い。
長い話が把握出来ない。
せいぜい文節二つまでの話しか内容が把握出来ず、
それ以上長い話になると相手が何を言いたいのか解らなくなります。
例を挙げれば
昨日誰それと○○に出かけた。
そこで○○があった。
私に把握出来るのはそこまで。
それ以上話が長くなると、ぼやけた視界で景色を見ているような
感覚になってしまいます。
頭が真っ白になり、どう反応すれば良いか解らず、
「そうですか」や「楽しそうですね」と明後日の反応しか出来なくなるのです。
と、コミュニケーションにおける悩みを話したのです。
医師は私が話したことをPCに打ち込み、
「他にはどうですか?」と尋ねました。
私は次に”挙動不審”に見られることを話しました。
自分では普通のつもりです。しかし他人が私を見ると、
ぎこちない表情や話し方、動作など。
異質な部分が目立ち、「ガイジ(精神障害者)」と
陰口を叩かれることがあると訴えたのです。
それらのせいで人に嫌われ、孤立する。
時には虐められる。それが辛くてたまらないのだ、と。
精一杯伝えました。
医師はひと言「それは辛いですね」と言いました。
そして書類を見ながら淡々と診断結果を告げたのです。
事前に手渡していたWAIS-Ⅳ(知能指数テスト)の結果を見ると
知能的にはあくまで普通。得手不得手はあるが平均的。
自閉症スペクトラムであることは間違いない。
軽いADHD(注意力の欠如)の傾向。それに加えて重度のASD
(コミュニケーション能力や社会性の欠如)
がある、と診察結果を告げたのです。
その上で眠れないようなら睡眠導入剤を処方するということと、
しばらく様子を見て自閉症スペクトラムの薬を出すということを告げました。
そして地元の「障がい福祉センター」と協力して障害雇用の就労支援や対人訓練
などをして発達障害に対処していきましょう、と言ったのです。
…私は失望していました。
こんな簡単なテストだけで診断が下ってしまうのか。
せめて脳波を撮るなど、医学的なアプローチすらしないのか。
二次的な障害について尋ねすらしないのか。
医師は治療と薬を出すのが主な役割です。
発達障害に対するアドバイス(生きづらさや、
就労や生活に関することなど)は役割外であることは解っています。
それでも、何らかの手がかりを与えて欲しかった。
専門家としての見地、どのような特性を持っているか。
発達障害のせいでどのような”負”を抱えているのか。
(二次障害も含めて)
詳しい見立てを教えて欲しかった。
身勝手ながらもそんなことを思ってしまったのです。
2023年02月23日
病院選び
どの病院を選ぶか。
何も知識のない私にとっては難問でした。
頼る人も物もなかった私はネットで検索する以外の手段はありませんでした。
その時の検索ワードは
「発達障害 病院」でした。
検索の結果トップに出て来たのが
「発達障害専門外来 昭和大学附属烏山病院」でした。
大人の発達障害、自閉症スペクトラムに対応している専門科のある病院でした。
(現在は小児の発達障害対応の病院はあっても、
大人の発達障害対応の専門科がある病院は少ないのが現状です)
口コミを調べてみても良い評価が多く書き込まれていました。
現状では大人の発達障害対応の医療機関としてはトップクラスで、
発達障害の専門医師が多数在籍しており、デイケアや入院設備など、
治療体制も充実しているようでした。
烏山病院に心は傾いていました。
しかし…。電話をしてみると診察まで2年待ちと言われました。
さらに予約料として1万円が必要とのことでした。
診察待ちの期間。予約だけでも1万円の費用。
専門的な検査を受けるとなるとさらに多額の費用が必要です。
以上のことから烏山病院での受診を断念せざるを得ませんでした。
次いで目に着いたのは「王子クリニック」でした。
発達障害の専門科があり、大学病院とも提携して治療に当たっている
とHPには書いてありました。幸いなことに通える距離でもありました。
早速電話をしてみたのですが・・・。
残念なことに小児専門で、大人の発達障害には対応していないとのことでした。
そこで検索ワードを変えてみました。
「大人 発達障害 診察 (住んでいる地域)」
で再検索をしたのです。
多数の発達障害対応の病院やクリニックが表示されました。
しかしまったく口コミがなかったり、評判が思わしくないなど、
決め手がなく躊躇せずにいられませんでした。
指針を求め、私はネットを彷徨いました。
様々な病院やクリニックのHPを見、個人的なHPや
発達障害者の集まる掲示板を見て回ったのです。
そこで一つの書き込みを見つけました。
発達障害の病院を見つけるには、主治医が「コンサータ」という
薬の処方資格を持っているかどうかを判断の基準にして探せば良いと。
(コンサータはADHDの症状である不注意、多動・衝動性などの症状を
改善する働きを持つ薬です)
コンサータを処方出来る機関は発達障害の治療に力を入れていると
評価出来るとあったのです。
そこで
「大人 発達障害 診察 コンサータ (住んでいる地域)」
と検索ワードを増やして検索しました。
そこでヒットしたのが私が今お世話になっている
「女子医大付属東医療センター」でした。
(現在では足立区に移転しています)
発達障害の専門科があり、専門医はコンサータの処方資格を
持っていました。通える場所でもありました。
専門医の略歴も詳しく掲載されていました。
口コミを調べてみたら、やや口コミの数は少なかったのですが、
悪い評価はほぼありませんでした。
ここは良いかも知れない。
小さな希望を抱きました。
問題は条件面です。
電話をしてみると、診察まで6ヶ月かかることと、
医大の付属施設なので病院やクリニックより多少費用がかかる
ことを説明されました。十分許容範囲内でした。
条件を考えれば、ここが最適のように思えました。
そのような流れもあり、女子医大東医療センターで
診察を受けることとなったのです。
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何も知識のない私にとっては難問でした。
頼る人も物もなかった私はネットで検索する以外の手段はありませんでした。
その時の検索ワードは
「発達障害 病院」でした。
検索の結果トップに出て来たのが
「発達障害専門外来 昭和大学附属烏山病院」でした。
大人の発達障害、自閉症スペクトラムに対応している専門科のある病院でした。
(現在は小児の発達障害対応の病院はあっても、
大人の発達障害対応の専門科がある病院は少ないのが現状です)
口コミを調べてみても良い評価が多く書き込まれていました。
現状では大人の発達障害対応の医療機関としてはトップクラスで、
発達障害の専門医師が多数在籍しており、デイケアや入院設備など、
治療体制も充実しているようでした。
烏山病院に心は傾いていました。
しかし…。電話をしてみると診察まで2年待ちと言われました。
さらに予約料として1万円が必要とのことでした。
診察待ちの期間。予約だけでも1万円の費用。
専門的な検査を受けるとなるとさらに多額の費用が必要です。
以上のことから烏山病院での受診を断念せざるを得ませんでした。
次いで目に着いたのは「王子クリニック」でした。
発達障害の専門科があり、大学病院とも提携して治療に当たっている
とHPには書いてありました。幸いなことに通える距離でもありました。
早速電話をしてみたのですが・・・。
残念なことに小児専門で、大人の発達障害には対応していないとのことでした。
そこで検索ワードを変えてみました。
「大人 発達障害 診察 (住んでいる地域)」
で再検索をしたのです。
多数の発達障害対応の病院やクリニックが表示されました。
しかしまったく口コミがなかったり、評判が思わしくないなど、
決め手がなく躊躇せずにいられませんでした。
指針を求め、私はネットを彷徨いました。
様々な病院やクリニックのHPを見、個人的なHPや
発達障害者の集まる掲示板を見て回ったのです。
そこで一つの書き込みを見つけました。
発達障害の病院を見つけるには、主治医が「コンサータ」という
薬の処方資格を持っているかどうかを判断の基準にして探せば良いと。
(コンサータはADHDの症状である不注意、多動・衝動性などの症状を
改善する働きを持つ薬です)
コンサータを処方出来る機関は発達障害の治療に力を入れていると
評価出来るとあったのです。
そこで
「大人 発達障害 診察 コンサータ (住んでいる地域)」
と検索ワードを増やして検索しました。
そこでヒットしたのが私が今お世話になっている
「女子医大付属東医療センター」でした。
(現在では足立区に移転しています)
発達障害の専門科があり、専門医はコンサータの処方資格を
持っていました。通える場所でもありました。
専門医の略歴も詳しく掲載されていました。
日本精神神経学会指導医・専門医
日本心身医学会認定心身医療「精神科」専門医
精神保健福祉法精神保健指定医
日本医師会認定産業医
と、素晴らしい肩書きが並んでいました。
と、素晴らしい肩書きが並んでいました。
口コミを調べてみたら、やや口コミの数は少なかったのですが、
悪い評価はほぼありませんでした。
ここは良いかも知れない。
小さな希望を抱きました。
問題は条件面です。
電話をしてみると、診察まで6ヶ月かかることと、
医大の付属施設なので病院やクリニックより多少費用がかかる
ことを説明されました。十分許容範囲内でした。
条件を考えれば、ここが最適のように思えました。
そのような流れもあり、女子医大東医療センターで
診察を受けることとなったのです。
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