2023年02月22日

診断を受けた訳

私が発達障害の診断を受けたのは四十を過ぎてからでした。

長い間自分が変わっている。
どこかがおかしい。健常者ではないという自覚は持っていました。
そしてうっすらとですが、”発達障害”の存在を知り、調べてみて自分もそうではないか? 
という疑いも持ってはいたのです。それでも診断を受けなかったのは…。

”障害者”と断定されるのが怖かったのです。
その恐怖を詳しく言うならば”健常者”ではない、と断定される。
自分が障害を持っている-健常者に劣る存在と公にされる。
健常者(家族、特に弟達)に見下げられる存在になることが何よりも怖かったのです。
(障害者差別ではなく、自分の感覚であることをご理解ください)

それでも診断を受けたのはある出来事があったからです。
私は車が好きで、時々車のイベントに参加していました。
その出来事は自動車メーカーの展示イベントで起きた出来事でした。

そのイベントにはメーカー本社の男性社員が参加していて、
直接話を伺うことが出来ました。私は貴重な機会に様々な質問をしました。
燃費やオプションのことなど、気になったことを悪気もなく尋ねていたのです。

やがて、相手の方が怒り出したのです。
「あなたね、そんな細かいことばかり気にしていて
人生楽しいですか?」と。

イベントの性質を考えれば、普通ではあり得ないことです。
私があまりに些細な事-どうでも良い事ばかり聞くので
相手は自分の立場を忘れるほど辟易していたのでしょう。
彼は「大体そんなことばかり気にしてどうするんです?」
「もっと楽しいことに目を向けましょうよ」
「僕はあなたみたいな生き方は嫌だな」
と、矢継ぎ早に怒りをぶちまけたのです。

私は”死ぬ”と思いました。
いえ、もっというなら”生きていられない”と思ったのです。
これほどまでの強い悪意に晒されて、自分はもう生きていられない。
この場所から”この悪意”から逃げなくては、と思ったのです。

私は気分の不調を訴え、その場から逃げ出しました。
そして帰りの電車の中で決意していたのです。
”悪意”に満ちた世の中で生きるには診断を受けるしかない。
診断を受けて何が変わるかは解らない。
それでも僅かな希望に縋るしかない、と。


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ponkoturobota at 21:01|PermalinkComments(0)発達障害 | 苦しさ

2023年02月21日

ロボタと申します。
発達障害診断済み
(ADHD「注意欠如多動性障害」と
重度ASD「社会性の障害」
「対人コミュニケーションの障害」「強いこだわり」との診断)
二次障害で社交不安障害を併発しています。
レクサプロ服用中。
中年男性です。

どのような症状か具体的に言うと、
人間関係がまったくダメです。
人とどう接すれば良いか。
どんな話をすれば良いか。
まったく解りません。

人の輪に入れません。
頑張って輪に入ると話が止まります。
輪から人が減っていきます。
気付けば孤立しています。

挙動不審です。
ぎこちない表情。
ぎこちない動き。
ぎこちないしゃべり方。
自分では自然に振る舞っているつもりです。
でも健常者は強烈な違和感を感じます。
違和感のせいで気持ち悪がられます。
(ロボタという名前はゼンマイ式のロボットの
ぎこちない動きから来ています)

どこでも浮いてしまいます。
嫌われます。
避けられます。
避けられればまだ良い方です。
ずっと虐められてきました。

足の着かない水の中で常に溺れているような、
そんなしんどさの中で何とか生きています。

このブログでは発達障害当事者の赤裸々な想いを綴っていきたいと思います。

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ponkoturobota at 20:10|PermalinkComments(0)発達障害 | 苦しさ