2025年02月16日

人が優しくなる理由

私はそれを嬉しいことだと思っていました。

発達障害の特性ゆえに今までかみ合わなかった相手が優しくなった時。
私はそれを嬉しいと感じていました。必死に空回りを続けて相手に自分の
思いや気持ちを伝えた結果、やっと相手に真意が伝わったのだと。

しかし大抵はその後連絡が絶えたり、
そっけなく受け流す態度を取られることが多かったのです。
私には長い間その理由が解りませんでした。

特性ゆえに人の気持ちに疎い。
頭の回転の鈍さ故に常日頃物事と物事がリンクしないのです。
そして長い時間が経ち、ようやく解りました。

人が優しくなる理由、それは自己保身でした。

発達障害モンスターとみなした私との関係を絶つことを決めた時、
人は優しくなるのです。

その時の優しさの理由は、
「関係を断ち切ることへの気まずさを和らげるための自分への言い訳」
「逆恨みされなくない」
という気持ちが主です。

普通の人は子供の時に気付いているような、
この程度のことですら私は気付かずに過ごしてきたのです。

ponkoturobota at 14:59|PermalinkComments(0)

2024年04月24日

文字でのコミュニケーション -2-


相手は私のつぶやきを見て、暑さについての話題を振ってきました。
暑いので電気代が大変だ、ということだったと思います。
現実での私なら頭が真っ白になり、挙動不審になっているところです。
そして「そうですね」と答えるのが精いっぱいです。
しかし文字だけのやり取りで、しかもチャットだと相手の顔も見えないし、
こちらの様子も見えません。何より充分考える時間が取れるのです。
相手に電気代がいくらなのか?とたずね、相手が答え、それに対して驚く、
という極々普通のコミュニケーションが取れたのです。

そして相手は猫を飼っているので冷房をつけっぱなしなのだと教えてくれました。
私はどんな猫なのか尋ね、相手はそれに答えてくれました。
保護猫をもらってきて、受け入れるのにずいぶん基準が厳しくて大変だった
という話だった記憶があります。私は保護猫を飼うことが難しいというのが意外だったので、
それをそのまま伝えると、相手が保護猫の厳しい引き受け事情について詳しく話してくれました。
それが、円滑にコミュニケーションがとれた人生でほぼ初めての経験でした。

その時の嬉しさ、高揚感は未だに忘れられません。
人と意思疎通のできる嬉しさ、たわいもない雑談ができる楽しさ。
それは何よりも求め続けてきたモノだったのです。

それ以来私はチャットに入り浸りました。
ほぼ毎日チャットで誰かと話すことが日々の楽しみとなったのです。

今考えれば、チャットで上手くコミュニケーションが取れた理由はいくつか
思い浮かべることが出来ます。
文字による情報は混乱せず受け取ることが出来ること。
対面でないことで、自分の挙動不審が相手に伝わらない。
それによって社交不安による緊張が起こらない。
また自宅で話していることでリラックスして話すことが出来る。
互いに文字を打つことによるタイムラグがあるので考える時間がある。
相手に伝えることを推敲する時間が取れる。
それに加えて素性が解らない安心感もあったと思います。

それらの要素によって、今まで諦めてきた人とのやり取りが出来たのです。

ponkoturobota at 21:28|PermalinkComments(0)

2024年04月17日

文字でのコミュニケーション -1-

コミュニケーションがすべてダメなのか?
といえばこれは少し違います。
確かに面と向かってのコミュニケーション、言葉やしぐさによる
コミュニケーションは壊滅的です。5歳の子供にも劣るでしょう。
しかし、不思議なことに文字でのコミュニケーションに関しては
それほど苦手ではないのです。

私は一時期チャットにはまっていました。
文字だけで話す、ネット特有のコミュニケーションです。

面と向かってのコミュニケーション。リアル世界でのコミュニケーション下手に
打ちのめされた私は、それでもコミュニケーションが取れない寂しさから人との繋がりを
求めネットをさまよっていました。そんな時偶然チャットと出会いました。
大勢で賑わっているチャットルームを見かけたのです。
(今ではもうなくなってしまったチャットの大手HPでした)
そこでは様々なハンドルネームの人が文字だけのコミュニケーションを楽しんでいました。
最初は人恋しさからいくつかあるチャットルームを眺めているだけでした。
人のやり取りに触れているだけでも寂しさが癒されたのです。

その日、チャットには誰も人がいませんでした。
私は適当な名前を付け、思い切ってチャットに入ってみました。
ほんのちょっとだけ、チャットで呟いてみたくなったのです。
ちょっと待ってみましたが、誰も入ってきませんでした。
安堵しつつ、なんとなく思ったことを呟いてみたのです。
うろ覚えですが、暑かったことを呟いたように思います。
すると人が入ってきたのです。
そして「こんにちは」と挨拶をしてきました。
私は慌てました。とりあえず「こんにちは」と返し、どうしよう。
何と返せば良いんだろう。と頭が真っ白になりました。

ponkoturobota at 20:59|PermalinkComments(0)発達障害 | 苦しさ